ちょっぴり心霊系

娘が小学校へ入学し通学路にもだいぶ慣れてきた頃の話。(四年前くらい)

 

我が子の通学路は  学校から自宅まで子どもの足で45分程かかっていた。

けれど ある日から 1時間以上近く かかっているのが気になり 迎えにいったところ 遠回りして帰ってきている。

なぜなのか聞くと『おじさん、怖いから』と言う。

どんなおじさんかと 聞くと

『ぶらんぶらんとぶら下がったおじさんいるの』

と泣いて言う。

一応 私も その場所へ見に行くが 何もない。

でも やっぱり 怖いからと 次の日も 遠回りして帰ってくる。

遠回りしても 家と家の間から おじさんが見える怖いと泣く事も増えたので しばらくは  迎えに行く事にした。

毎日 迎えに行っていたせいか、隣に住んでいる 奥さんが 娘の事を気にしてくれたようで 学校慣れたかい?等 色々聞いてきてくれた。

信じてもらえないと思いつつ おじさん情報をチラッと話したら 娘が見ていた場所で 自殺した方が居たらしい。

しかも首つり。

さすが、何年も住んでいる専業主婦と言うのは 何でも知っている。

ぞわっ~としたが、 娘は そういう事が 時々ある。

そこで、私は 娘用に かわいい 生地でお守りを作ってみた。塩を入れて紙に『こわいもの みませんように』と入れて お守りっぽい物を 作ってみた。

娘は ちょっと安心したようで 次の日から その場所を通る時、私 自作のお守りを手に握りしめ走ってきたら 見えなかったらしい。

私は 霊能力とか 一切ないが 怖いおじさん霊より母の思いの方が 勝った。

でもやっぱり気になる。

 

おじさん どうか成仏しますように。。。

 

ちなみに娘は おじさんの詳しい事は今でも知らない。

知ったら 意識して 見てしまうだろうから。